始まりの時 駆逐艦イーリス 抜錨

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そろそろ家を出て向かう時間となり、零は制服を着れば部屋を出て、一階に降り、玄関で靴を履いていた アリサ母は食器とか洗っている為、忙しそうなので声を掛けずに玄関を開ければそこにアリサが立っていた 零 「アリサ?」 アリサ 「見送り♪ お母さんが声掛けずに出るだろうからって」 零 「ははは………… 見事、予想的中ってか…………」 零は苦笑いを浮かべていればアリサが零の首に腕を回して抱きついた アリサ 「いつものおまじない♪ 合格できますように♪」 零 「あぁ、ありがとな」 零はアリサの頭を撫でながら腕時計を見ればまだ少しは余裕があったがすぐに向かって確認をしたいと思った 零 「アリサ そろそろ離れ」 そろそろ行こうと零がアリサに声をかければ少し腕がギュッと強くなった アリサ 「………………やっぱり離れたくない 零と一緒に暮らしたい………」 零 「俺もだ だけど合格すれば休暇の時に戻ってこれる だから、な?」 零がそう言えばアリサは渋々と零から離れた アリサ 「じゃあ、約束 絶対に帰ってきてね?」 零 「あぁ、約束だ」 お互いに小指を絡ませ、指切りをしてから零は試験会場に向かって歩き出した その背をアリサはずっと見送っていた
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