始まりの時 駆逐艦イーリス 抜錨

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稲穂 「くぁ…………… 寝みぃ…………」 稲穂は朝目が覚めて日課である散歩の帰り道であった 空を見上げながら公園に来ればふと、固定灰皿が置いてあるのに気付いて一服しようと灰皿に近付いた 稲穂 「やれやれ、って、しまった ラスイチか………… 後で買わねえとな」 ポケットからタバコの箱を取り出して中を確認すればラスト一個に気付き、ため息を吐きながらタバコを咥え、ライターを探した すると脇からライターが出てきて火が付いた 稲穂 「んぁ?」 明音 「ライター、私の家に置き忘れてたわよ?」 稲穂 「おぅ、すまんな」 明音に火を付けさせたまま、タバコに火をつければ大きく吸い、紫煙を空に向かい、吐いた 明音 「全く、夕飯食べに来たのに何で忘れるのよ? 昨日、あんだけ吸ってたのに」 稲穂 「いいじゃねぇか またお前の家に行った時に持って帰るから」 明音 「あのねぇ、幼馴染だから大丈夫でもね 他の人にはしてないでしょうね?」 稲穂 「安心しろや お前だけだ」 明音 「むぅ……………」 稲穂は笑いながら明音の頭をポンポンと撫でれば明音は頬を膨らませながら稲穂をジトーと見つめていた
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