ニ百八十九日後

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「それと動物以外にお互いの名前を呼ぶ場合もあるからその時は手を挙げて返事をするんだ。あ、そういやオイラ、未だにおっちゃんの名前知らなかった。なんてゆーんだ?」 「別におっちゃんでいい」 「でももう友達なんだし名前で呼びたいじゃん」 「……俺はお前とダチになったつもりはない。というか、ダチになる資格はない」 「は? 友達になんのに資格がいるのか? 変なの」 「とにかく、今まで通りおっちゃんでいい。でないと調子が狂う」 「わかったよ。変なおっちゃん」 「余計な形容動詞をつけるな」 「そんじゃ、お返事ゲーム始めようぜ。まず五本の指に動物を当てはめる。あ、ちゃんと鳴き声があるやつな」 「要は五種類覚えりゃいいだけだろ? 簡単過ぎて屁で笛を吹けるな」 「ムッ、だったらいきなり上級者用の両手10本でやるか?」 「それでもまだ物足りないが、まあいいぞ」
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