施療院の聖女

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―はなれていても― 女は、彼等を医学の力で守ろうとした。 だが、患者が自分からはなれてしまえば、女の触手も曖昧な存在になってしまう。 医学の力だけで守れるだろうか。 女は、これを心配した。 患者たちには、それぞれ弱点がある。 それは、治療の中で見つけた。 大自然愛護協会の創始者は、一人が苦手で、暗殺者は、計画が崩れると精神不安定。 解錠師は、自分の血が苦手で、手足痙攣、舌に違和感。 調香師は、施療院が嫌い。 女占い師は、曖昧な未来を占い続けていた。
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