第1話 疑問の日々

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 ルンルンル~~ンなどと鼻歌がでそうになるのを耐えながらも片付け始めてから10分後には終えていた。その頃には夜中の0時を回っていた事に気づき、気分よく寝れると思い自分の部屋に向かおうとしたが、(ガシ)・・何かが私のお腹周りを巻くように掴んでいた。 「なんだお母さんの手か。」  一一そうじゃないよ!デジャブじゃんこれ!!  先ほどのにこやかな表情が険しい表情に一変した私はまた投げられると思い覚悟を決めた。・・がしかし母の寝息が聞こえていたので間違いなく寝ぼけていると確信した私は一気に体の力が抜け、それと同時に私のお腹に巻き付いていた母の腕がむけ落ちるように母は倒れそのまま寝ていた。  怖くなった私は逃げるかのように自分の部屋まで小走りで向かいそのまま布団にダイブし、必死に寝ようと目を閉じた。  思いのほか布団にもぐっていると、安心していたのか私はどこかで見覚えがある景色を目の当りにしていた。先程母に起こされ消えたはずの黒い背景と黒い人影だった。それを思いだした私はこれが夢だとわかり次こそは触れたいと思う一心で黒い人影に近づこうとしたが、今度は向こうからも私に近づき、かつてない程の感動を実感した私は自然と黒い人影に足を向けていた。  
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