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第2話 不思議な親友その名は霊ちゃん!
暗闇の空間でクロイに突き飛ばされた私は声を上げながら目に映ってたはずのクロイが、一瞬にして自分の部屋の天井に変わったように見えた。
先ほどの光景から目を覚ましてしまった事にショックをうけながらも上体を起こした。ボーとする意識のままベットから自分の足を床につけ立ち上がり現実に帰ってきたと実感した私は、ため息をつきながら部屋の時計に目をむけた。
「8時・・・20分・・・やばっ!」
幸いにも徒歩10分で行ける距離だけど、遅刻だと思った私はハンガーにかけてある制服を慌ててとる際に自分が私服で寝ていたことに気づき、急いで後悔と着替えを終わらせた。
事前に準備していたリュックを片手に部屋をつまずきそうになりながらも小走りでテーブルの上に置かれている鍵だけを取り靴を強引にはき、玄関から出てドアを閉め鍵をかけ、学校にダッシュで向かった。
「ハアーハアー。」
私が住んでいる過市(すぎし)は春とはいえ気温25℃を超えている、そんな道路を全速力で息を切らしながら周りも見ず走っていたせいか、曲がりかどを横切ろうとしたその時、・・・ドンッ!(誰かとぶつかる音)
「イタッ!」(恵)
相手の足が見えかけた途端ぶつかり、その衝撃で私は後ろに一歩さがる程度で済んだけど相手は1メートルくらい吹き飛び、うつ伏せの状態で倒れていた。
「ごめんなさい。」
私はすぐに、ぶつけた相手に謝罪をしながら急いで近づいた。しかし近づいた相手をよく見てみると、私の親友である霊ちゃんだった。
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