第3話 スパイス!

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 一階の廊下から二階の階段に向かって走って行くと、徐々に騒ぎが大きくなっていく事に気付き、私のワクワク度はさらに上昇していった。  よし階段だ!二階へ上がるスピードがさらにアップしている時には、後ろにいる霊ちゃんの事などすっかり忘れていた。しかし私は着いた先である違和感に気付く。二階で騒ぎが起きているのに、なぜか三階へ続く階段の上からも同じ騒ぎ声が聞こえていた。  私は騒ぎが起きている場所がどこでも一緒ならと思い、二階の廊下を見渡していると、二階の階段を上がった左隣のドアが開いてる教室を見つけ、満面の笑みでドアまで走った。  教室のドア枠を右手で掴み勢いよく覗いてみると、窓の外を人で埋め尽くすように生徒たちが騒いでいた。・・・なぜか悲鳴のような声も混じっているけど。  私も教室に入り窓の外を覗こうと近づいてみると、後ろ姿に見覚のある生徒が、窓際に立っていた。 恵「あーー木島(キジマ)君!」 木島「あれっ園崎、お前、今来たの?」        
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