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恵「そうだ、一階だ!」
木島「はっ・・・お前まさか?」
今いる熊は、一階の教室いると言っても過言ではない。それに危険区域でもあるその場所に生徒がいるわけがない。この状況での熊を見るには、まさにベストポジションだ。
その事を、思いついた私は、体を反転させ、何か言いかけていた木島君の顔も見ずに、二階の教室を走って出て行った。
木島「嘘だろ・・・」
ボソッと言う木島君の声など聞こえるわけもなく、私は階段に向かうため、二階の廊下を走っていると、霊ちゃんが、歩きながら向かって来るのが見えた。
恵「熊が出たって!」
霊「えっ!・・・待って恵ちゃん!」
通り過ぎる際に、私の発した一言に驚きの声を上げた霊ちゃんは、すぐに私の後を追いかけようと、走り出すと同時に霊ちゃんからこんな一言が・・・
霊「私も見たいは!」
この時、二人でデンジャラスゾーンに行くことが決定した瞬間だった。
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