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霊ちゃんの言葉に、私のテンションは、さらに高まり、薄暗い廊下が、いつもより輝いてるように見えた。
1階へ続く階段が、私の視界に入り、そのまま階段に手すりを、右手で掴み遠心力の要領でキューカーブのように、階段を降りていった。
階段を、降り立った時、霊ちゃんと一緒に行こうと思い、その場で立ち止まった。そこで私はあることに気付いた。上の階だけ騒がしく、一階は沈黙しているように思えたんです。
そういえば、上から騒ぎ声が聞こえると、霊ちゃんは言っていたけど玄関にある下駄箱の位置から、よく気付けたなと思ったときには、霊ちゃんが、階段の半分を、降り始めていた。
階段で、手を振りながら降りてくる霊ちゃんを見た私は、土足である事に気付いた。
霊「行くわよ、恵ちゃん!」
恵「え、あ、うん。」
霊ちゃんは、土足であることに気付くわけもなく、少し戸惑った私の手を、軽く握りしめ、一階から裏口が見える教室へ向かうため、霊ちゃんが先導し、探すように歩き始めた。
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