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霊「窓・・・開いてるはね。」
誰もいない教室の真ん中の窓だけが、開いてる事を、知らせてくれた霊ちゃんだったが、あまりにも平常心だったためか、私は、窓を数秒間、眺めながら事の重大さにようやく気付いた。
恵「・・・ッ!」
タタタタタッ・・・(走る音) ガラララッ、バン! (窓を閉める音)
握っていた霊ちゃんの手を強引に振りほどき、少しずれておかれていた机を、上手くよけながら走り抜け、一か所だけ開いている窓を、急いで閉めた。
恵「ハァ、ハァ・・・霊ちゃん、落ち着きすぎだって!」
霊「うふふ。」
恵「・・・褒めてないよ・・・」
息をきらしながら振り向き、霊ちゃんの落ち着きっぷりを、指摘したが、なぜか誉め言葉と解釈されてしまった。・・・なんでホラーマニアって、こういう時も主観的なんだろう。
第3話 完
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