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第4話 ポンコツ警部補
まったりしている霊ちゃんのおかげで、落ち着きを、取り戻してきた私は、熊を見たいという感情が高まっていき、霊ちゃんに話しかけようとしたその時・・・タタタタタッ (廊下を走る音)
1階の廊下から走る音が聞こえ、徐々に、こちらに近づいてくるのが分かった。
私と霊ちゃんは、ぼんやりと教室のドアに目を向けると・・・
ガララララッ(教室のドアが開く音)
木島「無事か園崎!」
険悪な表情で、教室に入ってくる木島君だった。
霊「おはよう、木島君。」
木島「ああ、霊もいたのか、てかおはようじゃねえよ!」
非常時と言わんばかりの木島君は、霊ちゃんの落ち着きっぷりに、ツッコミまじりの注意をしていた。
恵「そういえば熊なんていないよ。」
木島「はあっ、そんなわけ・・・な・・・い。」
私の無神経な質問に答えかける木島君の表情が一変し、窓の中央に背中を持たれかけてる私のやや上に、目を向けていた。
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