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ドアの右側では、なぜか嬉しそうに立っている霊ちゃんが、スマホを片手に、木島君が見ている同じ方向へと向けいていた。
・・・パシャ(スマホのシャッター音)
私は木島君と霊ちゃんの行動で察してしまった。それと同時に、私の心臓の鼓動が早くなるのを、感じていく中、恐る恐る、窓の方へ顔を向けた私の表情も一変する。
グオー!(熊の鳴き声)
恵「うぉぉぉー!!」
思わず驚きの声を上げてしまった私は、ガラス一枚越しにいる熊を目にしながら、ありとあらゆる感情が高まっていた。
霊「恵ちゃん、あと何枚か撮りたいから、もう少しそこにいて!」
木島「記念撮影できる動物園じゃねえんだよ、ここは!園崎は後ろ向きでゆっくりこっちに歩いて来い、そして霊、お前はもっと緊張感をもつ人間になれ!」
この異常事態に的確のアドバイスをするとは、さすがは木島君だ。
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