第4話 ポンコツ警部補

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 天童さんが警部補に就任したのは33歳の時、それから8年経つが警部に未になれず、周囲から人当たりはいいが頼りないと思われ、後輩の警官たちには優秀な人材が多く、比較されているのもあり、万年警部補という不名誉な名が定着してしまったんです。 恵「私・・・天童さんを助ける。」 霊「えっ!?」    天童さんとは、見回りで会うたび会話で盛り上がったりもするし、警部に昇進してほしいという気持ちもたしかにある、あるんだけど、それ以上に事件というのがあまりにも魅力的だったため、9割ほど建て前で発言した、私の左隣にいた霊ちゃんは思わず驚きの声を上げていた。 木島「警察大丈夫なのか?マジで頼むぞ。」  私の声など気付かないくらい、窓に向かい心配の声と望みを訴え続ける木島君。そんな中、霊ちゃんは真剣な表情で私の目を見つめ、ゆっくりと目蓋をとじ、二秒程ほどだろか、目を一気に開けこう言った。 霊「救いましょう、皆を!」  霊ちゃんかっこよすぎでしょ、それなのに私は・・・なんでこんなにも楽しんでるんだろう、この非常時を・・・でも、好奇心には勝てないんだ。  霊ちゃんに負けじと、私なりの決め台詞を、心の中で密かに呟いていた。        第4話 完
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