25人が本棚に入れています
本棚に追加
天童さんが警部補に就任したのは33歳の時、それから8年経つが警部に未になれず、周囲から人当たりはいいが頼りないと思われ、後輩の警官たちには優秀な人材が多く、比較されているのもあり、万年警部補という不名誉な名が定着してしまったんです。
恵「私・・・天童さんを助ける。」
霊「えっ!?」
天童さんとは、見回りで会うたび会話で盛り上がったりもするし、警部に昇進してほしいという気持ちもたしかにある、あるんだけど、それ以上に事件というのがあまりにも魅力的だったため、9割ほど建て前で発言した、私の左隣にいた霊ちゃんは思わず驚きの声を上げていた。
木島「警察大丈夫なのか?マジで頼むぞ。」
私の声など気付かないくらい、窓に向かい心配の声と望みを訴え続ける木島君。そんな中、霊ちゃんは真剣な表情で私の目を見つめ、ゆっくりと目蓋をとじ、二秒程ほどだろか、目を一気に開けこう言った。
霊「救いましょう、皆を!」
霊ちゃんかっこよすぎでしょ、それなのに私は・・・なんでこんなにも楽しんでるんだろう、この非常時を・・・でも、好奇心には勝てないんだ。
霊ちゃんに負けじと、私なりの決め台詞を、心の中で密かに呟いていた。
第4話 完
最初のコメントを投稿しよう!