第5話 戦闘開始!

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木島「今日は、このまま集団下校だろうな。」  私と同様に、落ち着いた声で、日常の会話に戻してきた木島君。 霊「久しぶりに銃を握ると、シューティングゲームやりたくなってきたは。恵ちゃん、今日帰りに、ゲーセン寄ってかない?」 恵「行く、今ならハイスコア狙える気がする。」 木島「集団下校かもって言ったよな俺、それと恵、お前のはただの気のせいだ。」  しかし私と霊ちゃんは、天然並みの落ち着きで受け答えすると、呆れるように、木島君はツッコんできた。私は少し苦笑いをし、校舎の右を、一列に並び歩きながら、正面入り口に差し掛かり、まだ誰もいないと思い、そのまま曲がった。しかし大勢の生徒達が、正面入り口に続くまで、まとまらず並んでいた。それを目にした私は、面を食らった表情で立ち止まった。  すぐ後ろで、霊ちゃんが、大丈夫と声をかけてくれ、私は二人が見えない正面入り口をニヤつきながら指をさし、歩くペースを緩め、再び歩き出した。後ろの二人は一瞬、顔を呆けながら見交わせ、私に続いて歩いた。  私たちと正面にいる生徒達の距離が、10メートル付近まで近づくと、近くにいた4人の生徒たちが私たちに気付き、目を見開き、歓声をあげた。それに呼応するように、全生徒たちからも歓声と拍手がなり響いた。         
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