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「はあーっ」
少し大き目な溜息を出す私に母はとどめと言わんばかりの追い打ちを、仕掛けてきた。
ーーバリッボリッボリッ。
今度はポテチを食べ始めた母。しかも食べこぼしながらも、母の足元には、クリーニングしたての、私の春着が。いつ取り出したの!? 私は無言で、母のとこまで、小走りで駆け寄り、正面から、母の肩を両手で、ガッチリ掴み、、部屋から押し出そうとしたが・・・
[フンッ!!」(力み耐える母)
「何で押せないのー!?」(押せない私)
腰を落としているかも分からないぐらい、ドちびな母(141cm)は、私が、母の肩に伸ばしている両手の手首を、しっかりと握り、耐えていた。私163cmなんだよ。これで追い出せるどころか、完全に止められるなんて、誰がどう見てもおかしいでしょ。 五秒程だろうか、無我夢中に押しつずける私を、遮るかのように、母は反撃に転じてきた。
「いつも言ってるでしょ、人を見かけで判断するなってーー!!」
母は、きめ台詞と共に、私の両手の手首を掴んだまま巴投げを決めたのだ。
「ぐはっ!」
幸いにもベットの上に、受け身のような形で私は投げられていた。
「何か言うことは?」
「ごっ、ごめんなさい。」
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