第1話 疑問の日々

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   私は、ただ母の理不尽な暴力を受けていただけと思い、これ以上母のテリトリーにいるのを回避したかった私は、最善の策を考えた。 「それじゃ、買った報酬としてパソコン貰うからー、じゃ。」      ガチャ、・・バタン。 「はあ~。」      私の策は考えるも間もなく、ため息と共に撃沈した。    学校の前日に、我が家の暴君と奮闘し敗北をした私は、少しでも前向きに考えるためストレスを発散できたと思うようにして、気持ちを切り替えながらも散らかった部屋の掃除をすることにした。      掃除を終え、夜の18時を回っていた事を確認しすぐ隣で母が晩御飯を作り終えたと思い、リビングに向かったが母は居なくリビングの中央に置かれているテーブルには、大盛りのかつ丼とその横に書置きのメモがあった。      そのメモの内容を見てみると(母さんの勝ち丼)と書かれていた。 「フッ」      メモを見た私は、ダジャレ飯かよと思い鼻で笑っていた。         
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