悪を望む少女

第1話 疑問の日々

「いただき・・・いや待てよ。」 　

   食べ始める直前、調理した人物が母であるのと、目の前のかつ丼が大盛りという二つの懸念材料が感じ、恐る恐る箸を手に取り中身を確認した。

「フフッ。」 　

   かつ丼の中からは汁でベタベタになりながらもラップで包まれた紅生姜が出てきた。拍子抜けな思いと仕様もないBランクアイデアに苦笑しながら、紅生姜をラップから取り出し、手を汚さないようにかつ丼にかけそのまま食べ始める。

  妙な腹立たしさと優しさを感じさせるかつ丼だったが、味は良く、食べ続けていくうちに、母との決闘を思い出し大盛りのかつ丼が見る見るうちに減っていった。

  どう考えてもただのやけ食いだと食べ終えた頃に築き、それと同時に自身の体重を気にし始めた。・・・でもまあ、細身で成長期である自分だから大丈夫、そう思い瞬時に気持ちを切り替え、五秒も経たず食器洗いを始めた。 　

  食器を洗い終え、特にすることもなった私は、着替えを取り浴室えと行き、シャワーを浴びることにした。15分が経った頃にはシャワーを浴び終え、浴室から出てからドライヤーを手に取り髪を乾かしながら今日の出来事を無意識に振り返っていた。