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寝ぼけながら起床して、ご飯食べ、学校に行き、授業を受け、友達と喋り、帰宅する。この繰り返えされる退屈な日々は、私に何も生みだしてはくれない。自慢ではないけど趣味や生きがい、ましてや夢だってない。このまま人生を終えてしまうのかとなぜか深く考え込んでしまう。
そんな事を考えている内に私は寝ていたか、それとも起きているのか、妙な感覚に陥っていた。私の周りは暗いはずなのにその中に人のような人が棒立ちの状態で立っていた。
この現象に一瞬戸惑った私だが不思議と手を伸ばしていた。直観だけど私にはこの黒い人のような人が必要に思えてならなかった。もう少し、もう少しと手を伸ばし続けるが徐々に意識が薄れ始めてく、薄れゆく意識を保とうとしながらも届きかけようとしたその時・・・
「危ない!!」
「えっ!?」
突然の声に飛びつかのように反応した私はここがリアルだと実感した、なぜなら横で母が寝ていたからだ。紛らわしい寝言だったけど何故か母が止めてくれたかのように思い少しばかりホッとしていた。だけど毛布が母にだけかけられていたりビールの缶やつまみの食べかけ、灰皿にはタバコの吸い殻などテーブル一面を占拠していた。
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