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しかし、ここで大祐の思考が、にわかに混乱し始めた。
えっ? 付き合うって、デートってこと?
しかし、そんな混乱が何かを言わねばという焦りを生み、思わずツルリと
尋ねていた。
「あのさ、昨夜まぁゆが言ってた事って憶えてる?」
「えっ? って、どの話?」
一瞬キョトンとした真友子に、大祐は、やはり少しばかり言葉を濁す。
「あの、えっと、帰り道で最後に言ってた事」
ところが、それを受けた真友子は、ほんの少しばかり言葉を呑んだ。
そして、意を決したように彼女の声が話を続ける。
「実はね、それを確かめたくて大ちゃんに一日付き合ってもらえたらなって思ってるんだけど……」
しかし、ここまで言われた大祐の混乱に戸惑いが混ざり合う。
「えっと、まぁゆ。僕が言った、まぁゆが昨日言ってた事ってどれだか
分かってる?」
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