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「毎日一緒にいられたら、っていうアレよね」
だが、彼女がちゃんと昨夜の言葉を記憶していた上での誘いとあって、
益々大祐の混乱が加速する。
お蔭で、もう悶々とした思考を遠回しにする余裕もなくなり、大祐は思わず
ストレートに尋ねた。
「ちょ、ちょっと待って。
まぁゆ、毎日一緒に居るって意味わかってる? ってか、本気?」
しかし、今度もまた彼女は、少し困惑したように小さく唸って言葉を切った。
そして、
「なんかイイ年をして恥ずかしいんだけどね、実は私、ちょっと
自分の気持ちがよく分からなくなってて。
でも、大ちゃんと一緒にいたいなと思うのは本当だし、もっと色んな話も
したいなとも思うの。
ただ、それがどういう感情なのかが見極められなくて。
だったら、大ちゃんと一日過ごしたら、もう少し見えてくるのかなぁって
思ってね」
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