9 大混乱の末路

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だったら、なんでいきなり彼女は、あんな事を口走ったんだ?  百歩譲って、酔っ払った上の戯言だったとしても、僕に少なからずの好意を 示したことにはなるんだよな?  だいたい、いくら酔いとか勢いとかがあっても、友達未満の男と一緒に 住みたいなんて女の人が言うもんかな? それならば、あの彼女の言葉には本音が含まれていたのだろうか……。 しかし、ここまで思考を巡らせた大祐は、再び頭を抱えた。 「あぁ、もう全然わかんないよ!」 大祐は大きく呟いて、頭をガシガシ掻きむしった。 かなり飲んでいたはずの酔いは、あの瞬間からすっかり冷めてしまった。 それにも関わらず、思考は全て真友子で埋め尽くされている。 その現実が、もう自分が完全に真友子に惚れてしまったことを、否が応でも 自覚させる。 そして、そんな自分に少しイラ立つように、大祐は再びベッドに荒っぽく 座ってまたしても頭を抱えた。 はぁ、ヤバいっ! なんもかんもヤバいっ!  もう、どうすりゃいいんだ?  こんなんで休みに入ったって、のんびりどころじゃねぇじゃん!  ホント、もぉどうすんだよっ!
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