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だったら、なんでいきなり彼女は、あんな事を口走ったんだ?
百歩譲って、酔っ払った上の戯言だったとしても、僕に少なからずの好意を
示したことにはなるんだよな?
だいたい、いくら酔いとか勢いとかがあっても、友達未満の男と一緒に
住みたいなんて女の人が言うもんかな?
それならば、あの彼女の言葉には本音が含まれていたのだろうか……。
しかし、ここまで思考を巡らせた大祐は、再び頭を抱えた。
「あぁ、もう全然わかんないよ!」
大祐は大きく呟いて、頭をガシガシ掻きむしった。
かなり飲んでいたはずの酔いは、あの瞬間からすっかり冷めてしまった。
それにも関わらず、思考は全て真友子で埋め尽くされている。
その現実が、もう自分が完全に真友子に惚れてしまったことを、否が応でも
自覚させる。
そして、そんな自分に少しイラ立つように、大祐は再びベッドに荒っぽく
座ってまたしても頭を抱えた。
はぁ、ヤバいっ! なんもかんもヤバいっ!
もう、どうすりゃいいんだ?
こんなんで休みに入ったって、のんびりどころじゃねぇじゃん!
ホント、もぉどうすんだよっ!
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