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しかし、悶々としてよく眠れないまま迎えた翌日。
大祐は、思いがけないメールを受け取り、新たな混乱の中に突き落とされた。
『昨日は、ありがとう。
お鍋もお料理もすごく美味しかったし、個人的には絵に描いたような
「忘年会」になって本当に楽しかった。
ところで、ちょっと不躾な質問になっちゃうんだけど、私、勝手に
大ちゃんはフリーだと思い込んでいたけど、もしかして違ってたかしら?
ちょっと気になったので、手が空いた時にでもお返事貰えると嬉しいです。』
仕事の合間の小休止。
休憩スペースでこれを読んだ大祐は、口に含んだコーヒーを吹き出しそうになった。
そして、なんとかコーヒーを呑み込んだ後に短くむせ返る。
だが、咳込みながらも、頭の中は激しい混乱に大揺れになった。
な、何っ?! どういう事だ?
って、まさか昨夜のアレって本気だったの?
そして、咳が落ち着いて深く息をつくと、改めて頭の中に「?」が浮かぶ。
もしかして、やっぱり僕は告られてたのか?
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