9 大混乱の末路

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9 大混乱の末路

酔っ払ってたんだ。 アパートに戻り、コートも脱がないままで、大祐はベッドに投げだすように 腰かけた。 確かに今夜の二人の会話は、驚くほど楽しく弾んだ。 そして久しぶりに美味い酒で、その分、互いに酒も進んだ。 そんな要素が、グッと彼らの距離を縮めたことは間違いない。しかし――。 あぁ、大ちゃんと毎日一緒にいたら楽しいだろうなぁ。 本当に別れ際近くに彼女から飛び出したこの言葉を耳にしてから、 大祐の中は、しっちゃかめっちゃかの大混乱になっている。 あれって、何の話をしてた時に呟かれたんだっけ? だが、混乱する頭では、なかなかきちんと思い出せない。 そして大祐は、右手で額を覆ったまま大きく呼吸をゆっくりとして、 「だけど……」と再び胸の内で呟いた。 毎日一緒にいるってことは、一緒に住むってこと、だよな……?
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