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あの日は、先生のお家デートで 私の希望で 2人でお好み焼きを作って、DVD観て…。
エンドロールの頃には、日が暮れて部屋の中が薄暗くなってた。
先生とソファの前に横並びに座って、気がついたら何気なく 手を繋いでて…。
「…凪。」
ちょっと掠れた声で、呼ばれた。
「ん? なんですか?」
「こんな事…宣言するの おかしいかもしれないけど…。恋人と…大好きな人と付き合ったら…Hしたり…すると思うんだけど…凪が20歳になるまで 待ってもいいかな…?」
「…それは…私が子供っぽいから…?とか…?」
なんだか恥ずかしくなって下を向いた。
「凪…こっちむいて。俺の方見て。」
…。
「凪は、9歳年下だけど 子供っぽいわけじゃないよ。付き合った時から、年の差とか関係ないって思っている。凪と俺っていう2人だから。ずっと横に並んで歩いて行くつもりだよ。
これは俺のけじめっていうか。上手く説明出来ないけど…凪と…する時は、本当に大事にしたいって思ってるから。…その時を楽しみに…一緒に待ってもらえないかな…。」
なんて言ったらいいか…分からなかったけど、先生の手が あったかくて、優しくて、すごく大切にされてるって いうことが分かった。
「…私も…先生と楽しみに待ちたいって言ったら、はしたないですか?」
「…ううん。すごく嬉しい。」
先生は、柔らかく笑った。
きっと この話をする事を 真剣に考えていてくれたんだ。
先生と私…2人の関係は、横並びで 手を繋いで、歩いていく…そういう関係。
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