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「…キスしていい?」
返事のかわりに目を閉じると 柔らかな唇の感覚。
様子をみるような、軽いキスに先生の優しさを感じる。
そっと肩を抱かれて 髪に触れた手は優しいけど 私がキスから逃げるのを許さない。
「…んっ…」
息苦しくなって思わず開いた唇の隙間に舌が入り込んで 絡め取られて…。
「…っ…んっ…」
いまだに繋いでいた手が離れて 行き場所を失った手が先生の浴衣を握りしめた。
スルリと帯が解かれて 肩を落ちる浴衣の感触に身体が固くなったのに気付いたのか 偶然か先生の唇が耳元に寄せられる。
抱きしめられて、その熱が愛しくて そっと背中に手を回した。
「凪…すごく可愛い…今日の浴衣も似合ってた…誰にも見せたくなくて、夕食を部屋食にしなかったのを後悔したぐらい。」
なんて言ったらいいのか分からなくて、でも大好きって伝えたくて 背中に回した手に力を込める。
「…はぁ…んっ…や…」
「…凪、耳 弱いね。」
耳朶にキスされて
暖かい手がサラッと背中を撫でたと思ったら、キャミソールから頭が抜かれた。
…って言う事は…。
ブラのまま先生に抱きついているのを思い出して離れたけど、それはそれで めちゃくちゃ恥ずかしい。
見えちゃう…。
「可愛い。ブラの色、凪っぽい。凪は色が白いから…似合うよ」
まるで壊れ物を扱うみたいに、そっと抱きしめられたと思ったら 鎖骨の下にチリッと感じた。
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