第7章優しく口付けて

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身支度して、朝食を食べ チェックアウトすると1時間ほどのドライブ。 約束している弓原は朝、一仕事するとの事で 大学の駐車場で待ち合わせだ。 「先生は、北海道は何回目?」 「3回目かな〜。家族で子供の頃きて、後は弓原がコッチの学校に入ってから来たんだけど、この時はものすごい天気悪くてさ。本当に真っ白でどこにも行かれなかったんだよ」 「いいな〜。私は初めて」 「これから何回も来られるよ」 「うん!」 「ねぇ、凪 呼び方が『先生』に戻っちゃってるね」 チラッと横を見ると、凪もこっちを見て少し顔を赤らめた。 「…旅行を境に呼び方を変えたら『いたしました!』って感じで…ちょっと…」 恥ずかしい と小さい声でいう。 「別に いたしましたって思われないよ。」 「本当に? 考えすぎ?」 「考えすぎ。」 「そうかなぁ。」 「まぁ、付き合って1年経つから、そろそろ…ね。」 「うん…。」 「急がないけど。 凪が名前呼んでくれると 嬉しい。」 「功輔さんって?」 「そうそう。」 「気をつけてみる!」 ちょいちょい休憩を入れながら、車を走らせる間も 凪との話は尽きない。 楽しい時間だ。 大学の駐車場に着くと、すぐ弓原が姿を現した。 2人で車を降りるて 手を振ると おっ と気がついて近づいて来ると 開口一番 こう言った。 「お前達さ…雰囲気が…なんていうか エロい」
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