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「バカッ!! 弓原!」
頭の中で盛大に舌打ちして、横の凪を見ると案の定 真っ赤になってキョドってる。
「…凪、また車に乗るから トイレ行ってくる?」
「えっ?! はいっ! いっ…行ってきます!!」
「トイレ、あの建物の一階にあるから、行っておいで〜」
「先生…じゃなかった、功輔さん ちょっと行ってきます。」
凪は 弓原の呑気なアドバイスで、指示された建物に歩き始めた。
見送る俺と弓原。
「おいっ! 変な事言うなよ。」
「ん?」
「ん?じゃないよ。」
「サルでもウォンバットも 良い仲になったオスとメスは やっぱりHな雰囲気出すもんな〜」
「それ!凪に言うなよ!」
「だってさ。お前 抑えが効かなかっただろ」
「なっ?!」
なんなんだよ! まるで見て来たみたいに!
「凪ちゃんがクタクタじゃんかよ。」
「まぁ分かるよ。Hな我慢大会が終わって さあHするとなれば、我慢なんて出来ないよな〜。」
「…。」
「それで、男子高校生みたいにガツガツしてしまった…と。大人の余裕はどうしたんだよ。」
「…。」
それは…反省してるが。
「とにかく今夜は、寝かせてやれ。あんなにクタクタだと家に帰せないぞ。今回の旅行、2泊で良かったな」
「…つつしむ。」
そんなこんなを話していると、凪が戻ってきた。
「2人で、何話してるんですか?」
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