第7章優しく口付けて

28/41
前へ
/341ページ
次へ
「えっ? あ、ありがちな…近況報告」 「うんうん。」 ちょっと2人が慌ててるような…。 気のせい? 「じゃあ、行こうか?」 「ちょっと早いけど、飯にしよう!ジンギスカン。」 「初めて!ジンギスカン!」 「良かった〜。北海道と言えばジンギスカンだからさ。」 先生が運転席に乗り込み、私も助手席のドアを開けた。 「そういえば、誕生日プレゼント ワニで良かったの?」 後ろの席から弓原さんが乗り出した。 「もちろんです!ありがとうございました。」 「あれ、大き過ぎるんじゃないか?」 先生…今朝の事があったせいか ヨツモリ君に辛口…。 「本物の半分ぐらいだと思うけどね」 弓原さんは、呑気なもんだ。当たり前だけど。 「部屋に置いてます。」 あの倍の大きさのワニ…本物ならビビる。 「でも…」 先生が口を挟んだ。 「ヨツモリ君は、明日から俺の部屋に引っ越しだけどな。」
/341ページ

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加