第7章優しく口付けて

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弓原さんの大爆笑で車の中が いっぱいになって、先生と…違った 功輔さんと2人の時とは違った空気が満ちてる。 先生もなんだかんだで、寛いだ感じで 楽しそうだ。 「ジンギスカン初めてって言ってたけど、本当に美味しいよ。コッチでは花見と言えばジンギスカンだし、歓送迎会と言えばだし…とにかく、いつもジンギスカンなんだよ。」 「それは、楽しみだな。」 功輔さんがチラッとこっちを見て 笑う。 こういうのが好き。 幸せ。 2人の気持ちがおんなじ方向を向いてるっていうか。 「それでさ…ビールに合うんだ。ものすごく。」 「いいよ 飲んでも。」 「だってさ! 凪ちゃんも飲む?ビール。」 「ビールは…ちょっと…苦手なので。」 「じゃあ、夕飯の時にサワーとか飲みなよ。20歳になったんでしょ。」 「はい! 今月20歳になって…今日の夜が初飲み会なんです!」 「功輔 凪ちゃんの初飲み会だって!」 「知ってるよ。当たり前だろ」 「よし!!今日の夜は串揚げにしよう。美味しいとこ知ってるから。楽しい飲み会にしようね〜。そこカクテルとかサワーとか色々あるんだよ」 弓原さんが高らかに宣言した。
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