121人が本棚に入れています
本棚に追加
ん?
「凪、後ろ!」
先生の言葉に振り返ると チンパンジーが 指先でガラスを弾いてる。
「凪ちゃん、遊ぼうって言ってるよ」
「えーっ?!」
えっと…どうしたらいいかな…
まごまごしていると、弓原さんが助けてくれた。
「今日は凪ちゃん、遊べないんだってよ〜!」
とりあえず、小さく手でバツを作って、ゴメンねって感じで手を合わせてみる。
チンパンジーは 何度かうなづくと 分かったよ〜って言うみたいに片手を上げて向こうに行っちゃった。
「…人間みたいだな〜あの、手を上げた感じとか。」
「本当に。ビックリした〜!弓原さんの話が通じたのもビックリした。」
弓原さんは面白そうに笑った。
「どっちかって言うと、凪ちゃんのジェスチャーが、通じたんじゃないかな?」
そうかな〜。
チンパンジーの後は、オオカミを見たり 白くまを見たり 私達はプロと回る動物園を満喫した。
最初のコメントを投稿しよう!