第7章優しく口付けて

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…ん…喉渇いた…。 ハッ と気がついて 飛び起きる。 「もしかして、寝ちゃってた?!」 隣のベッドに座ってテレビを見ていたらしい功輔さんが ビックリしたみたいに振り向く。 「あ、起きた?」 メガネ男子。 「…すいません!…って もう夜中!?」 「うん。1時間ぐらい寝てたよ。気持ち悪くない?」 「えっ? ううん 大丈夫です。」 「はい。」 そう言って ミネラルウォーターのペットボトルを渡された。 「ゆるく閉まってるだけだから、気をつけて。」 至れり尽くせり。 ミネラルウォーターをグビグビ飲んで 人心地ついた。 「すごい喉渇いてたんだね〜」 「うん。」 「ま、酒飲むと喉乾くよね。」 「そういうもん?」 「そういうもん。」 やっぱり酔っぱらっちゃってたのか。 「シャワーしてきたら?」 「うん。」 そうだ…さっき…今夜もするかとか、アレコレ考えてて… 何だか急に恥ずかしさが、よみがえって 慌てて着替えやら何やらを抱えると バスルームに飛び込んだ。
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