第2章 手を伸ばせば。

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【こんばんは。先生にお話ししたい事があるので、明日 先生のおうちに行ってもいいですか?】 凪からLINEが来た。 絵文字もスタンプもないLINE、初めてかも。 今日…凪 戸惑ったよな…凪は何にも悪くないんだけど…なんか…イライラして …。 あいつが凪の事好きなのは、間違いない感じなのに 何にも気づいてないみたいな凪に腹が立って…。 感じ悪い態度とった。 …でも…凪…俺が凪の事好きになった事にも気づいてなかったな…。 俺が他の人を好きだと勘違いして…それでも…好きになってくれて…告白してくれたんだった…。 凪…。 凪…何を話すつもりなんだろうか…。 LINEでは伝えられないような話? 先生…まだ怒ってるのかな…? LINE…既読になったのに、全然返事来ないよ…。 もう…イヤになっちゃったのかな…。 もう…間に合わないの? 【明日の件、了解です】 散々迷った末、用件のみのLINEしか送れなかった…。 明日…。来て欲しいような 怖いような…。 凪…。 夜遅くなり、先生からの返事が来た。 LINE…絵文字もスタンプもなし。「おやすみ」もなし。 明日…。来て欲しいような…。怖いような…。 先生…。
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