第7章優しく口付けて

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「凪 『エッチしてどうだった?』って聞いたけど、凪は? どうだった? やっぱり結構辛かった?」 「…。」 「凪?」 「…恥ずかしいから、言わない。」 「教えて…」 「何で そんな事聞くの…?」 「もっと2人が仲良くなるのに大事だから…。」 「…。」 「…ダメ?」 「…ダメじゃないけど…初めての感覚って感じで…自分ではどうしたらいいか分からなくて…ちょっと怖かった…です。」 「感覚?」 「そう…波が来て…みたいな…」 「…。」 「…。」 「凪は、イクとか、達する…とか 聞いた事ない?」 「…そういえば…乙女通信に載ってたかも。」 「…読んじゃダメって言ったのに…やっぱり読んだんだ…乙女通信!」 「…だって…そういうの良く分からないから…。でもっ! あの波が来るって言うのがイクッていう事なのっ?」 「…そう。」 「じゃあ、私っ!先生に昨日、何回もイカされちゃったってことっ!?」 「…凪、落ち着いて…。いいの。こっちはそのつもりでしてるんだから…」 「…。」 「怖かった?イクの。」 「…ちょっと…。でも また次の時も功輔さんがギュッとしてくれたら、大丈夫。」 「…。」 少しの沈黙の後に 深いため息が聞こえる。 ダメだった? 「…凪、もう寝な。」 「あの…怒った?」 「…怒ってないけど、これ以上理性の強度を試すような事しないで。」 「…はーい。」 「おやすみ〜!」 抱きしめられていた手が解けて 身体が自由になると、すぐに寂しくなって。 そっと 隣に手をのばすと お目当てのあったかい手に包まれた。 「おやすみなさい」
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