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「凪、隣に来て。」
そう言ってくれるのは、嬉しいけど…何か…いつもと感じが違う。
マグカップを持って 先生と横並びに座る。
「凪…昨日…ごめん。俺が一方的に悪い。
何か 勝手に吉村さんを、女性だと思い込んでて…凪と一緒に歩いてくるの見て、ちょっと戸惑って…吉村さん、男から見ても感じ良くて…何か…凪とお似合いだと思った。
嫉妬。
みっともないだろ?
自分でも分かってても、止まんなくなって…。
ごめん。」
「…。」
「呆れた?」
ブンブン首をふる。
「吉村さん、昔、凪が好きだった早瀬に ちょっと似てるし…。俺より凪に相応しい人は、たくさんいるって思い知った。」
先生?
「でも…いざ凪が俺よりも 好きな人が出来たら…凪の方から 俺の手をはなして。
俺は…昨日みたいにジタバタしちゃって、別れるのが凪の為って分かってても、手 放せそうもないから…。」
先生…嫌…。
嫌だ!!
いつのまにか繋いでいた先生の手を、ぎゅっと握った。
「絶対に嫌!!!」
「凪?」
私の大きな声に、先生が 呆気にとられてるのがわかったけど、もう止まんない!
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