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「奈智、もう食べないの?最近、元気ないみたいだけど 学校で何かあった?」
「友達関係とか?それは大丈夫。部活が大変だからかな?慣れてくれば、大丈夫になると思うから…。お母さんが心配するような事はないから」
「そう…?なんかあったら、いうのよ。部活もほどほどにね…お母さんとしては、竹刀よりシャーペン持って勉強してほしい所だな」
「分かってるけど、3年に仁科先輩っていう人がいて、剣道強いし とにかくカッコいいの!私、仁科先輩目指してるから!」
「まあ、もう高校生なんだから 奈智に任せるけどね」
「…ねぇ、お母さん 最近 莉子に会わないんだけど、どうしたもんかね。LINEでも連絡取れなくて…気になってる事と言えば それかな…」
「仲良かったけど、学校違うからね。莉子ちゃんには莉子の世界っていうか、学校の友達が出来たんじゃない?」
そうなんだろうか…。
莉子に バイトに誘われて、断って…それから連絡取れない。
まだ怒ってるの?
莉子のバイト、ヤバそうで…元気してるんだろうか。
もう、私には関係ないのかな…。
「お父さん!! ねぇ、先生に何言ったの?」
先生との電話を終わらせてリビングに降りると、お父さんがテレビを観てた。
「え?」
「なんか、先生元気ないんだけど、この前 お父さんと飲みに行って 変な事言ったんじゃないよね?」
「言ってないよ~。変なことなんて!お父さんのせいにしないでよ。仕事が忙しいんじゃないか?」
「…それなら 仕方ないけど…。」
高杉先生が、なぜ元気がないか その理由は分かってる。先生から学校が今は動かないという連絡が来たから。
先生にも言ったが、学校って所は 大体そんなもんで、先生が気にやむ事ないんだけど。
まぁ 彼女の父親としては、その生真面目さが好ましくもある。
「元気のない彼氏を 支えるのも 彼女の役目じゃないかな?お父さんのせいにしてないでさ~」
「…。」
「まだ凪には難しいかな?」
「そんな事ないよ!」
「本当?」
「本当だよ!この前もさ…」
あ、危ない…うっかり あのビームの事言いそうになった…。しかも父親に!!
「まぁ、先生を大事にな!」
この前、先生に凪が何をしたか 知りたいような 知りたくないような…。
とりあえず 話をそらしといた。
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