第3章 伸ばした手が 触れ合った時

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日曜の午前中。リビングのソファでゴロゴロ。テレビはお気楽な情報番組。楽チンな部屋着。 「凪、今日は高杉先生と会わないの?グダグタしてるけど。」 「先生、昨日と今日は実家に帰るんだって」 「先生と会わないと、本当に気を抜いてるな~。先生に見せてあげたい」 お父さんもお母さんも 言いたい放題だ。 そんなこんな やっていると、スマホがなった。 先生!? 「もしもし、先生?」 「凪?今、大丈夫?」 「はい…どしたの?」 「凪は今日、忙しい?これから、こっちに来られないかな。もちろん、迎えにいくから」 「…。」 えっ?! 「やっぱ、無理かな?」 ええっ?! 「凪?」
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