第1章 2人の関係は。

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【今度の土日のどっちか、出かけようか?都合はどうですか?】 先生からLINE!!しかもデートのお誘い! 【じゃあ…日曜日!お願いします!】 【了解です。どっか行きたいとこ 考えておいてね】 【こっちも了解です!】 どっかって…先生と一緒なら、どこでもいいよ!本当に! その後、学校の課題に手がつかなくなっちゃったけど、しょうがない! 初デートなんだもん! 私は高校卒業した後、大学の家政科に進学した。栄養士の資格を取りたいと思って。食べる事が大好きだから、将来的には食べ物系の仕事に就きたいな~と思ってるんだ。 日曜日、待ち合わせ場所の駅に行くと…先生! 早いよ! 私も早めにって思って出て来たのに…待たせちゃったかな。 バタバタと走って行くと、先生が気がついた。 「おはよう。どうしたの?走って来なくても まだ大丈夫なのに。」 「待たせちゃったかなと…ハァ…思…ハァって…」 「大丈夫だよ。女の子は ちょっと遅れて来るぐらいでもいいと思うよ」 「でも 先生が居たから、早くそばに行きたかったんです」 「…。」 「…?」 「凪…可愛い」 真顔で言われて 顔から火が出そうになった。 「凪?」 そう言って、先生が手を差し出した。 手…手汗大丈夫かな?今日、ハンドクリームつけたっけ?なんて考えていると。 先生が ニコっと笑って私の手を取った。 これがデート…?何か…ドキドキし過ぎて心臓壊れそうだよ。 「凪とこうやって、手を繋いでいるなんて 何か…信じられないよ。いい歳して すごいドキドキしてる」 先生が耳元で、囁いた。 先生も…? 「私も!今 心臓壊れそうって思ってた!!」 なんだかよくわからないけど、嬉しくなって 2人で笑いあった。 すっごい幸せ~!! 「凪、どこ行くか考えた?」 「ありきたりだけど、映画!今 観たいのあるんです。〇〇なんだけど、どうですか?」 「いいよ!俺何だかんだ言って、そのシリーズ気になってたんだ。」 2人の ザ.デートな1日が始まりました。
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