第1章 2人の関係は。

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終わった…かなりあったけど、頑張った!えらい 私! 先生は? まだお仕事中かな。 「ん?終わったの?」 「秘密基地に行ってもいいですか?」 「どうぞ。こっちも後少しだよ。」 先生の書斎…綺麗になってる。でも難しい本が多いな。 あっ、中学校の卒業アルバムだ! そっと取り出してページをめくる。 先生、若い!何だかんだ幼くて可愛い! 部活は…陸上部だったんだ。 「あ、こら!そんなの引っ張り出してきて!」 「先生 中学校の頃、可愛かったんですね!すごい新鮮!」 「もう!終わり!」 「もうちょっとだけ。 この子と仲良しだったんですか?よく一緒に写ってる」 「ああ、弓原って言って中、高と仲良かったやつ。部活も一緒でね。 今は北海道の大学で先生やってる。動物学の。先生って言っても1年の半分くらいは世界中の動物を追いかけてるんだけど。俺、弓原が中学校の進路指導の時に冒険家になりたいって言ってるのをきいて、バカじゃないかと思ったけど 何だかんだ言って夢を叶えたんだと思うと ちょっと尊敬かな」 「すごい!今でも会うんですか?」 「1年に一回ぐらい、気まぐれに向こうから連絡がきて 飲みに行ったり…」 「先生の中学校の頃の夢は、何だったんですか?」 「内緒。もう本当に終わり!お昼食べよう!」 そう言って先生は、アルバムをしまうと私を部屋から連れ出した。 「パスタ出来てるから、凪 そこのグラス持ってきて。」 キッチンから いい匂いがしていて、急にお腹が空いてきた。 パスタの皿とお茶の入ったグラス、スプーンとフォークがテーブルに並ぶ。 「デザートにミルクプリンもあるよ~。朝作ったから、もう固まってるはず」 先生!神!! 「先生はお仕事終わったんですか?数学?」 パスタを食べながら聞く 「終わったよ。今までやった小テストの結果をまとめたり、補習の準備したり…」 「今年も補習?私にしてたみたいなの?」 なんだか胸の奥の方が…ツキンとした。 「今回は出来が悪かった人 数人の補習。土曜日に3回でやろうかと思ってて。」 良かった…。良かった? 今ちょっとヤキモチだったかも。いかん!いかん! 「個別は…やらないかな。凪の時は凪に会いたくて 個別の補習やってたかも。内緒だけど。」 先生ーっ!心臓壊れるからやめて!
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