プロローグ

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プロローグ

「ん…… はぁ……あ、あ…… っ」 ぐちゃぐちゃに濡れた手筒で屹立したものを扱く。自らの手を濡らしているものが、先走りなのか精液なのか、後孔から垂れる愛液なのかも、もうわからない。 「ユキ、すごくエッチなことになってるよ…… ?」 かつての恋人の甘い声が耳の奥に響く。もう二度と会えない人が自分を愛でる声は、自慰のたびにリフレインして行為に潤いを添えてくれる。 「発情期のユキ、エッチで大好き。ね、もっと欲しがって…… 。今日は一日中しよ?一日中、バカになろ…… ?」 目を閉じて、脳内に響く恋人の声に身をゆだねる。 「…… 気持ちいいね。ユキ、すごいとろとろ…… もう、出したい?」 出したい、出したい、出したい…… っ! 本能だけに突き動かされて、手筒は激しく上下運動を繰り返した。 仰向けの腰がシーツからわずかに浮いてガクガクと揺れる。 シーツに垂れた愛液が、尻が触れるたびにピチャピチャと卑猥な音を立てた。 「あっ…… っ!は、あぁ、あ…… っん…… っ」 身体を突き上げるようなしびれを伴って、先端から白濁が溢れ出る。 もう飛び出すほどの勢いはない。 朝から5回目の射精だった。     
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