幼なじみ

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12月2日、海ちゃんのコンクールが終わり、それから、さっぱり海ちゃんはぼくの前に現れなくなった。一週間が経ち、1ヶ月が経ち、半年が経ち、ぼくと目を合わせるのは、たまに来るピアノの調律の人くらいだった。あの二人はどうしてるんだろうか。もうあの二人の笑顔を見ることは出来ないんだろうか。海ちゃんの家に来て4年目の夏が来る。ぼくは、それでも、海ちゃんとあの幼なじみを待つ。とびっきりの素敵な音色を準備して。
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