☆案内屋☆

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「僕がこの世界に案内してあげるよ。 さ、お手をどうぞ」 女の子のくせに、彼女は紳士のように恭しく片手を差し伸べてきた。 私はその手を見つめ、一回戸惑ってから、そっと手を重ねた。 「……うん」 あ、私、今……笑えてたかな……。 空いた片手で口元を抑えて確認するが、そこには、いつも通りの真一文字の口があった。やっぱり。
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