白い世界

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 警察がアパートの部屋に入り何やら騒々しい、映像はテレビの画面に変わる、そこに書いてある文字―― 『またしても、相次ぐ老人の孤独死』  その次にに映るのは利蔵さんだった。  更に映像は変わる―― 『行方不明の女児、遺体で発見』  テレビには季蘭ちゃんの姿が映し出されていて、両親と思われる人が泣き崩れている。 「そんな......」 『女性教師自殺、人間関係のトラブルか』  佐伯さんの笑顔の写真が映る―― 「そんな!!」  映像はそこで消えた。三人はこっちを向いて笑っていた。あの三人は死んだのか? もし死んだのならば、今俺の目に映る三人は、誰だ......  ......そうか!  俺も............  自然と悲しくはなかった、むしろ清々しい気分なほどだ――  それで気がつく、俺は、死にたかったのか......  なぜここが白い世界なのかが、分かった、この川の意味も、なぜあの三人は渡れたのかも。  早く振り向けと、佐伯さんか俺の後ろを指差す。「ええ?」と、笑顔で振り返ると、突然目を開けられないくらい眩しい光が一面を覆う。
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