プロローグ

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
この世にある血液型の分類の中の1つ、ABO式血液型。 その分類の方法は、赤血球の表面にある表面抗原があるかないかだったり、あるならあるでその種類が何かだったりで判断するというもので。 何のためにあるのか分からないと言われていたこの抗原たちは、実は人間の特殊能力の発現に関係しているのではないか、と最近は言われている。 2種類の抗原の両方を持つAB型において特殊能力の発現は多く、逆にそもそも抗原を持たないO型では特殊能力の発現はとても低いという統計も出ているらしい。 特殊能力については大きく2つに分けられて、1つは、媒体があることによって発動するもので、もう1つは、媒体なしで発動するものだ。 前者は特殊能力発現者において一般的な方で、後者は能力値の高い発現者、特にAB型に多い。 しかしながら、特に後者の能力発現者が制御しきれないとなると、例えば火の特殊能力を持っていたとするなら、すぐに周りは地獄絵図になるだろう。 その力を制御する方法を学ぶ場所が必要だ。 誰が言い出したのか分からないが、神秘的なその力を人々は魔法と呼び、学ぶ場所を魔法学校と呼んだ。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!