第4章 終

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第4章 終

火、水、木曜日は何もせずに終わった。そしてやってきた金曜日。珍しく朝はすんなり起きることが出来た。いつもより早めに学校へ向かう。自転車を漕ぐのと呼吸とのタイミングが妙に合う。いつもなら20分かかる通学が15分しかかからなかった。4階にある教室へ上の踊り場を見ながら1段飛ばしで向かった。少し息切れをしながら席に着いた。眩しさからカーテンを閉めようと、ふと窓側を見た僕の目に飛び込んで来たのは雲一つ無い晴天だった。「あぁ...。」溜息混じりの声は自分にだけよく聞こえた。それは長い暗闇から抜けられた僕がその時出せる精一杯の声だった。それから1ヶ月経った。もう過去の自分はいない。自分とは何者でも無い自分であった。
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