桜舞う季節に

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俺はオスカーに聞いたときからソワソワしていた。 ホームルームは聞いてなかったのかよっていうツッコミはご遠慮願います...。 騎士を務めるのは何府でどんな位の役職についていようが関係ないらしい。 まあ、多くは強い騎士府らしい。 実力あるものが騎士に任命されるとオスカーが小ホールに向かいながら豆知識を言ってくる。 数分歩きついた小ホールを開けると5人ほど居て、縦横3マス+1に綺麗に並べてある椅子に座っていた。 先生が寄ってきて席順はないと言ったので一番後ろの端に隣同士で座る。 前まで行くのが面倒くさいと言うだけの話だったが。 そしてまた数分が経ち10位まで集まると先生が話し出す。 「えー。 これから中間テストでの順位でみなさん1人に1人の騎士がつけられます。 順位が高いと、崇拝、いじめ、避ける、媚を売る、等危険でなくても鬱陶しくて怒鳴ってしまう、崇拝も度が過ぎるといじめに発展しますのでそれを避けるためにつけられます。 なのでみなさんは弱い者や、いじめられている人を積極的に助けてあげられる人になりなさい。 私達教師が相応しくないと思った場合は必ず騎士を外します。 順位が、落ちた場合も騎士は外されますので気をつけて下さい。 さて、騎士のみなさんどうぞお入りください。」 そして入ってくる騎士達。 隣りに座っているオスカーは彼氏の軍服姿が格好良いと話しかけてきていたが、俺はそれどころでは無かった。 初めてあった池に映る月と星のようにキラキラと周りが輝き出す。 錯覚といえばそうなのだが。 騎士は敬礼をし名前と役職等を名乗っていく。 挨拶の最後は俺の王子様が...。 あの日確実に恋に落ちると言う思いは当たっていた。 ずっとドキドキが止まらない...。 「レオンハルト・ナイトレイと言います。 騎士団騎士府団長を務めています。 えー。歳は23です。」 「団長自己紹介もっと楽しく! みんな趣味答えたからせめて趣味も答えて!」 仲がいいのだろう騎士府騎士副団長が茶化しを入れる。 ちなみに副団長はオスカーの彼氏だったことに衝撃だった。 「趣味は剣術を磨く事と言ったら格好いいのだろうが、俺は小動物とこれから婚約者を愛でる事か...?」 副団長は1人でツボっていたがどうでも良かった。抱きしめてほしい。 生徒側も挨拶が終わり自分達で話しながら決める事になった。 周りが話しかけてくる中、進めないから半ば後でいいかと諦めていた。
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