3#さようなら、母ちゃん・・・

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 ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  銃を持った人間のハンター達が、私達の住む山へやって来た。  人間達は、私達イノシシを心から憎んでいる。  生きていくのに、別に何も悪い事してないのに?  人里に来るから?  人間は厄介者扱いして、この世から私達イノシシを消そうとしているに違いない・・・    ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  「坊や達!!逃げて!!」  母ちゃんは、既に『瓜坊』から『イノシシ』に成長しかけた兄妹達を護る為に銃を持ったハンターに立ち塞がった。  「ぷぎぃーーーー!!」  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!  ハンターは銃の照準を、突進する母ちゃんに合わせて何発も狙い打った。  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  弾が、何発も母ちゃんの身体に貫通して、みるみるうちに身体中を血塗れになっていった。  「母ちゃぁぁぁぁーーーーーん!!」  余りのショックで、私は悲鳴をあげた。  「まだここに居るの!?早く逃げなさい!!」  「でも母ちゃんが・・・」  「プシェ!!行きなさい!!そして、生き延びなさい!!」  「母ちゃん来てよ!!」  「行きなさいって言ってるんでしょ?!人間に殺されてもいいの?!」  これが、母ちゃんの私への最初で最後の恫喝だった。  ダーーーーーーーン!!    私は、兄妹達は、逃げた。必死に逃げた。  ハンターの銃弾を何発も撃ち込まれ、絶命した母イノシシを背に受けて。  
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