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これが、私と蛍との初めての出会いだったー
せっかくの初対面がこれでは、きっと呆れてしまっているだろうと、私は思っていた。
仕事を優先して、去っていってしまった私。
あの頃の私は、プライベートより仕事だった。
それが、唯一私の誇りだったから。
蛍の目に、私はどう映っていたのだろう…
“格好よく見えた”
そう言ってくれた彼のあの言葉には、偽りなんてなかったと思う。
すごく、ストレートに伝わって嬉しかったから。
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