第四十五章 運命

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ーその日の昼 窓から差し込むポカポカ太陽の光が、背中を暖めて睡魔に襲われる。 結局、自宅に帰宅したのは夜中の2時半を過ぎていた。 蛍は私を自宅に送り届けて、タクシーで帰ると、帰って行った。 デスクで仕事をしながら、睡魔との戦い。 今日は定時で上がって、昨日の分も寝なければ、今週を乗り切れる気がしない。 チラッと慶太を見て、蛍と夜中に話したことを思い出す。 早い方がいいに決まっているけれど、今日は無理だ。 ベストコンデションの時とまでは言わないけれど、今日は止めておこう。 私の視線に気付いた慶太が私を見た。 何?と仕草で問い掛けられて、私は何もないと小さく首を横に振った。
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