第四十五章 運命

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帰宅した私は、お風呂に入って、昨日の分を取り戻すように眠りについた。 身体が睡眠を要求していたのだろう。 ベッドに入ってすぐ記憶がない。 おかげで翌日は朝の5時前に目が覚めた。 夕食も食べずに寝たものだから、お腹がすいて目を覚ました。 朝からお味噌汁を作って、魚を焼いて、しっかり朝ごはんを食べる。 ずっと食欲がなかったけれど、心底美味しいと思った。 ふと、スマホに目をやると、お知らせランプが点滅していた。 画面を確認する。 慶太からのLINEだ。 《昼休みに話しよか?昼飯おごる》 昨日の24時前に来ていたメッセージ。 私は了解のスタンプを送る。 昼休みより、夕食のタイミングの完全プライベートな時間が良かった気もするけれど、ワガママは言っていられない。 ちゃんと気持ちをぶつけようと決意する。
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