第四十五章 運命

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出勤してから、昼休みの間まで忙しく仕事をこなした。 昨夜よく寝たおかげか、頭は冴えていた。 「葉山チーフ、いつもにも増してキレますね」 と、チームのメンバーにも言われた。 昼休み、慶太とタイミングを合わせてフロアーを出る。 「何食いたい?」 「麺かな」 「よし、ほな、パスタやな」 「いいね。あっー先にちょっといい?」 廊下の先にある化粧室を指差す。 「おう。俺も行っとくわ」 お互いにそれぞれの化粧室へ入る。 トイレを済ませて、手を洗ったタイミングでポケットからハンカチを出して拭いた。 スマホに目がいき、お知らせランプに気付く。 画面を確認すると、弘美ちゃんからだった。 開けると、割りと長い文面。 ざっと読む。 その内容に息を飲む。
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